とび太くん、モロッコ北部の町、フェズの旧市街に飛び出し完了とのこと

とび太くん、モロッコ北部の町、フェズの旧市街に飛び出し完了とのこと

先日、トラベルライターの松岡宏大さんが、とび太くん看板を連れ立ってモロッコ国内を取材旅行中とお伝えしましたが、予想外に早くとび太くん看板を設置したとの報が松岡さんから入ってまいりました。おそらく、予想通り(?)とび太くんを抱えてモロッコ国内を移動しているうちに、モロッコ人の質問攻めなどに遭い、うっとうしくなって早く設置してしまいたくなったのでしょう(笑)。

とび太くんが設置された場所は、モロッコの古き良き伝統・習俗が随所に垣間見られる北部の内陸都市、フェズという町です。世界遺産にも登録されている古都フェズのメディナ(旧市街)は、無数の細い路地が迷路のように入り組み、世界一の迷宮都市と称されているほどです。城壁に囲まれたメディナは中世さながらのたたずまいで、車やバイクなどの乗り入れは禁止で、人以外にロバや馬だけが町なかを往来することが許されているのだそうです。

松岡さんによると、とび太くんは、そんなフェズのメディナの“一等地”ともいえる場所、ブージュルード門近くにある「シエタミ」というレストランの前に設置してもらえることになったという話です。

松岡さんいわく、なんでも、旧市街を行くと、「自称ガイドや強引なレストランの客引きが、ジャポーネーだのチャイナだのコンニチワーだのフレンドリーを装って小銭をせびるために次々と飛び出してくるので胸くそ悪くなってきた」そうで、こうなっては彼らに飛び出すな!と訴えるためにこそとび太くんに飛び出してもらうしかない、との判断となり、とび太くんをフェズのメディナに設置することに相成ったとのことです。

フェズ旧市街の美しい町並み。この町のどこかにとび太くんが飛び出していると思うとなぜだか頼もしいですね。

フェズ旧市街の美しい町並み。この町のどこかにとび太くんが飛び出しているのかと思うとなぜだか頼もしいですね。

地元の人にとび太くんのことを説明すると、「トビダシボヤ! トビダシボヤ!」と連呼して大ウケだったらしく、どうやらとび太くんはフェズの人々にも温かい目で迎え入れられたようです(ウザいからみが多いモロッコですが、一応アラブ圏らしく日本のことや日本人のウケが基本的にいいというのはありがたい話です)。

ただ、「トビダシボウヤ」と口伝えに名前を伝えただけなので、2年後になんと呼ばれるようになっているかは気になるところ、と松岡さんは言っています。

確かに、アラビア語化(ピジン化)した「トビダシボウヤ」を早く聞いてみたい気もしますね(笑)。

ところで、せっかく元祖飛び出し坊やの「とび太くん」が史上初めてモロッコ国内に設置されたわけですが、今後もおそらくモータリゼーションの波が押し寄せてくることのないフェズのメディナのなかなので、とび太くんが本来の役目を果たすことは期待できそうにありません(笑)。ただ言えることは、ロバや馬たち自身がとび太くんを目にして飛び出しに注意するわけはありませんが、ロバや馬に乗る人たちへの注意喚起に少しでもつながるのなら、とび太くんも本望なのではないでしょうか。

いつの日にか、とび太くんの役目に注目が集まり、フェズだけでなくモロッコのそのほかの町や路上に飛び出し坊やが広がっていくことを願ってやみません。

とにかく松岡さんには、取材でお忙しいなか、とび太くんのモロッコ国内での設置にご協力いただけたことを感謝いたします。そして、お疲れ様でした。あとは帰国まで、事故や事件に巻き込まれることのないよう、くれぐれもお気をつけください。

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