昨年催された「おうみ狂言図鑑2011」の舞台の様子
滋賀県や(財)滋賀県文化振興事業団主催のおもしろ狂言劇、「おうみ狂言図鑑」というものをご存知でしょうか? 日本古来の「狂言」に現代の滋賀にまつわるエッセンスが取り入れられたもので、昨年は、「鮒ずしの憂うつ」という演目で催され、大きな反響を呼びました。
今年は、それに続く第2弾「おうみ狂言図鑑2012」として、大蔵流狂言の名門・茂山家と滋賀では有名なアミンチュプロジェクトの藤井組さんが初めて組み、新しい境地を切り開く・・・ようです。
実は、今回そのなかで「とびだしくん」が登場します。伝統の狂言に「とびだしくん」がどんな風に絡むのか、それは見てからのお楽しみですが、「とびだしくん」ファンは必見かもです。ぜひ確かめに観に行ってみてください。今回の件で、Mahorovaもほんの少しだけご協力させていただきました。
元祖飛び出し坊や「とびだしくん」は、ついこの間までは滋賀県ではあまりに当たり前になりすぎていたため、滋賀県民にとっては空気のような存在でした。それが、ついに「とびだしくん」も滋賀県の文化に重要な貢献をしているものとの認識が公の方々にも広がってきたようです。
40年近く、こつこつと「とびだしくん」(本名は飛出とびだしくんです)こと、飛び出し人形を作り続けてきた久田工芸さんと、それを世に送り出してきた東近江市社会福祉協議会さんをはじめとする滋賀の市井の人々の活動が、本来の意図とは違った形で花開いてきたようです。Mahorovaも「とびだしくんグッズ」「とびだしくん着ぐるみ」を久田工芸さんのご協力のもと、世に送り出させていただいて光栄です。今後もいろんな場面で「とびだしくん」が活動の幅を広げられることを願っています。
「おうみ狂言図鑑2012」
平成23年度文化庁優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業
2月10日(金)18:30開演 滋賀県蒲生郡日野町町民会館わたむきホール虹 大ホール(蒲生郡日野町松尾1661)
2月12日(日)14:00開演 滋賀県東近江市てんびんの里文化学習センター(東近江市五個荘竜田町583)