今回からたま~にやります。「とび太くんの勝手に飛び出し滋賀観光!」第1回目飛び出し

今回からたま~にやります。「とび太くんの勝手に飛び出し滋賀観光!」第1回目飛び出し

あっという間に1年が過ぎようとしていますが、みなさんも同じようなお気持ちではないでしょうか? 今年は、元祖飛び出し坊や「とび太くん」の誕生40周年ということもありとび太くんへの関心が一気に高まった年でもありました(このブログを担当している川村が冗談まじりで「40周年記念」なんて言い出したのが、いつのまにか能登川博物館さんの展示で大きな話となり、その後とんでもない流れになってしまいました笑)。

まだまだMahorovaの業務体制も盤石なものとはいえず、それゆえ、せっかくとび太くんに対して、滋賀県内のみならず、日本全国のみなさんからご関心をいただいているのにもかかわらず、思うように事を運ぶことが叶いませんでした(ま、40年間地道に飛び出してきたとび太くんですからご心配なく~。交通安全に無理な焦りは禁物!)。

夏から秋にかけては数々のイベント等にとび太くん着ぐるみを呼んでいただきましたが、そのご報告、告知などもままならなかったため、自責の念に駆られている今日この頃です。また、各メディアにも多数取り上げていただき、その情報さえもお伝えできていません。これらの情報につきましては、年内のうちに整理して改めてご報告させていただきたいと思っています。今年のことは今年のうちに!と、それぐらいのけじめはつけたいと思います。

さて、唐突なのではありますが、滋賀県のヒーロー(?)となりつつある「とび太くん」ですが、灯台下暗しになりがちな滋賀県のみなさんにもどんどんと県内各所に飛び出していただきたいor全国のみなさんにもっと滋賀県に飛び出してきていただきたいとの思いもあり(道路上での飛び出しはいつも言いますように「ダメ、ゼッタイ!」ですよ笑)、とび太くんに滋賀県内の興味深い観光スポットなどを巡ってもらって、何気に紹介しようという企画を立てました。とび太くんに飛び出してもらう所は何も名所旧跡だけとは限りません。B級(?)スポットにもどんどん飛び出してもらうつもりです。

そんなこんなで、今回からとび太くんが「独断と偏見」的におすすめする「とび太くんの勝手に飛び出し滋賀観光!」という企画を始めたいと思います(んん?…どこかで聞いたことのあるようなタイトルに似てますか?……みうらじゅんさん、安斎肇さん…ごめんなさい?笑)。

およその予定は、不定期でとび太くんの時間があるときに滋賀県内を巡ってもらい、1カ所1カ所ネタの続く限りとび太くんにそこで飛び出してもらうという内容です。もちろん、「とび太くんより本物」にも飛び出してもらいますよ(笑)。

写真撮影では、編集ライターとしても活動するMahorovaブログ担当の川村が、以前からお世話になっている滋賀の名フォトグラファー、山崎純敬さんのご協力をいただきます。これまでも多くの媒体で活躍されてきた山崎さんは、新たに“shigagrapher”と表して、滋賀県をテーマに写真で新しいlocal lifeを提案されているフォトグラファーです(→山崎純敬氏写真作品http://shigagrapher-yama.tumblr.com)。私、川村とも趣向が合うので、仕事もやりやすく、今回の企画は初回から大変な盛り上がりようでした(笑)。

それでは記念すべき第1回「とび太くんの勝手に飛び出し滋賀観光」を始めましょう。

第1回目のとび太くんおすすめの飛び出しスポットは???……、

滋賀県が誇る名刹、比叡山延暦寺の麓に位置する大津市坂本地区です。

いまでは、比叡山延暦寺を訪れる方の多くは、京都観光の一環として、滋賀県側からみて比叡山の裏側にあたる京都方面から直接訪れるようです。しかし、歴史的に見ると、延暦寺を参詣するためには、麓にある坂本で宿をとり、坂本から叡山に向かうのが当たり前でした。

なんとか紅葉が散り去る前にくることができました。日吉大社参道沿いにある里坊のひとつ律院前にて。とび太くんも律院の厳しい修行には向いてるはず(笑)

なんとか紅葉が散り去る前に来ることができました。日吉大社参道沿いにある里坊のひとつ律院前にて。40年もの間、腕や脚をなくしながらも風雪に耐えてきた「とび太くん」なら律院の厳しい修行にも向いていることでしょう(笑)

そのため、坂本には宿坊と呼ばれる参詣者のための宿や里坊と呼ばれる名僧たちの隠居寺院がいくつも建ち並び、たいそう栄えていたといいます。また、かつては僧兵たちを抱えて戦国大名たちにも張り合った延暦寺は、凄腕の石工たちも抱え、比叡山一体に堅牢な石垣を組んでいました。比叡山の焼き討ちを行った織田信長は、登りにくくて崩れにくいその石積みの技巧に驚き、後に琵琶湖の対岸に安土城を築く際に叡山の石工たちを起用しました。

石工たちは坂本の近くの穴太に集住していたため「穴太衆」と呼ばれ、美しい曲線美を伴った「穴太衆積み」の特殊な石組み技法を有する集団として、各地の大名たちはこぞって穴太衆を招くようになりました。慶長期以降に築かれた全国の名城のほとんどは穴太衆の手によるもの、とまでいわれています。最近はやりの、通称「日本のマチュピチュ」、但馬竹田城も例にもれません(大分にも「荒城の月」で有名な天空の城、「岡城」=「豊後竹田城」があるので「但馬」とつけておきます)。

あまり手を加えず、それぞれの石の持ち味をいかして組まれた坂本の石積み。西洋のそれとは異なる自然な趣きの美しさに、とび太くんも感動して飛び出してしまったようです。

あまり手を加えず、それぞれの石の持ち味をいかして組まれた坂本の石積み。西洋のそれとは異なる、人と自然が織りなす古来日本人の美的センスにとび太くんも感動(?)して、思わず飛び出してしまったようです。

こうした歴史的背景もあり、坂本は石積みの町として知られ、町のいたるところで美しい石積みのある風景を見ることができます。驚くことに、実は現在でも坂本には穴太衆積みの正統技法を代々守り、引き継いでおられる方がいます。粟田家(現・粟田建設)の方々です。かつては全国に名をはせた穴太衆ですが、いまでは粟田家ただ一家のみが、400年もの歴史と伝統の重責を担っているのです。

第1回ということもあり、ウンチクが長くなりました(笑)・・・もともと城マニアなもので、今回だけはお許しを。

「日吉さん」の呼び名で地元の人に慕われる日吉大社の大鳥居前で交通安全を祈願(?)するとび太くん。日吉大社の鳥居は不思議な形をしていますが、これは山王鳥居と呼ばれ、神仏習合を是とした叡山・天台宗(仏教)との合一を意味するもののようです。

「日吉さん」の呼び名で地元の人に慕われる日吉大社の大鳥居前で交通安全を祈願(?)するとび太くん。      日吉大社の鳥居は不思議な形をしていますが、これは山王鳥居と呼ばれ、神仏習合を是とした叡山・天台宗(仏教)との合一を意味するものとされています。

日吉大社の入り口付近にある日吉三橋で飛びだすとび太くん。太閤秀吉が寄進したもので、日本最古の石橋ともいわれ、重要文化財にも指定されています。しっかりとした造りで、400年を経た今も健在です。

日吉大社の入り口付近にある日吉三橋で飛びだすとび太くん。太閤秀吉が寄進したもので、日本最古の石橋ともいわれ、重要文化財にも指定されています。しっかりとした造りで、400年を経た今も健在です。

日吉大社境内のコケともみじの赤い落葉のコントラストがとてもきれいでした。とび太くんは苔マニアなのかな(笑)

日吉大社境内の苔ともみじの赤い落ち葉がとてもきれいでした。とび太くんは苔マニアなのかな(笑)

何も言葉はいりませんね・・・。

何も言葉はいりませんね・・・。

本殿が国宝に指定されている日吉大社東本宮の参道にある猿岩から飛び出すとび太くんより本物。お猿さんを神様の使いとして大切に祀っている日吉大社には、見ざる、聞かざる、言わざるの三猿で有名な日光東照宮のひな形となった日吉東照宮があります。実はこちらが本家なのです。日吉大社境内は国宝、重要分文化財だらけで見どころがいっぱい!

本殿が国宝に指定されている日吉大社東本宮の参道にある猿岩から飛び出すとび太くんより本物。お猿さんを神様の使いとして大切に祀っている日吉大社には、見ざる、聞かざる、言わざるの三猿で有名な日光東照宮のひな形となった日吉東照宮があります。実はこちらが本家なのです。                                 日吉大社は建物の多くが国宝または重要分文化財で、本当に見どころだらけなのです!

見ざる・聞かざる・言わざるの本家本元で記念ポーズ。 「見ざる」・・・見えてますが(笑)。4つ目のとび太くんより本物には無理ですね(笑)

見ざる・聞かざる・言わざるの本家本元で記念ポーズ。
「見ざる」・・・見えてますが(笑)。4つ目のとび太くんより本物には無理ですね(笑)

聞かざる・・・はできるよね、とび太くんより本物も(笑)

聞かざる・・・はできるよね、とび太くんより本物も(笑)

言わざる・・・もなんとかできるね、口はふたつだけど(笑)。しかし、相変わらず正面はコワイですね、とび太くんより本物は…。

言わざる・・・もなんとかできるね、口はふたつだけど(笑)。しかし、相変わらず正面はコワイですね、とび太くんより本物は…。ま、それが子どもは泣かせてしまうけれど、大人には意外と人気な理由なわけで…(笑)

今回は「とび太くんの勝手に飛び出し滋賀観光」の記念すべき1回目なので、はりきってウザいぐらいの大量写真アップ頑張りました(笑)。次回からはあまり期待しないでくださいね。

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