とび太くん、バリィさんに会いに行くの巻@今治ABC祭

とび太くん、バリィさんに会いに行くの巻@今治ABC祭

2日間で約40体のゆるキャラたちが集いました

昨年度、「ゆるキャラグランプリ2013」で堂々の人気1位を獲得した「バリィさん」からの招待を受け、「とび太くん」が愛媛にまで遠征してしまいました。全国一の造船とタオルの街として知られる今治で開催された「今治ABC(えびす)祭」(2013年2月16日・17日)でのことです。

いろいろバタバタしていたので、ちゃんとした準備も整わないまま滋賀を飛び出し、明石大橋~淡路島~鳴門大橋を渡り、不眠不休の運転で今治へと駆けつけました。にもかかわらず、到着したのは予定より3時間遅れ。滋賀から今治へは思いのほか遠かったです。といいますか、出発が遅れたのとせっかくお遍路さんで有名な四国へ行くのだから、少しでも車窓の風景を楽しみたいなぁという雑念があったせいです。そんなこんなでABC祭スタッフの皆様にはご心配とご迷惑をおかけしました。いまさらですが、この場を借りて謝罪させていただきます。

ABC祭の冊子。B級グルメ会場も大盛況でした

ABC祭の冊子。B級グルメ会場も大盛況でした

今治のシンボル、今治城

今治のシンボル、今治城

ところで、今治までの道中で気付いたことは、愛媛にはほとんど「飛び出し坊や」がいないということでした。「これではとび太くんのことを見ても意味がわからないだろうなぁ…。いちいち『飛び出し坊や』が何なのかから説明しなきゃいけないから面倒になりそうだなぁ」などいう不安がよぎりました。

実際、案の定、現場では、とび太くんのブース前を通った地元の方から「何のキャラクター?」とダイレクトに聞かれたり、とび太くんがグリーティングで練り歩いていると「あ、クレヨン○○ちゃんだー!」なんて子供たちに声を掛けられたり…(笑)。そしてやはり、「飛び出し坊や」というものが何なのかという、「そもそも論」から説明することも度々でした。ところが、そんな飛び出し坊や不在地帯であるにもかからず、何人かの方が「とび太くんに会いたかったー!」とか「レアなとび太くんグッズがほしかったんです!」などと言ってくれたことには正直びっくりしました。

さらになかには、「飛び出し坊やって昭和48年に滋賀で初めて生まれたんでしょ?」とか、『とび太くん』って前は『とびだしくん』って名前でしたよね?」とか、あまりにマニアックなことまで知ってらっしゃる方がいらして、驚くのと同時に、滋賀から遠く、飛び出し坊やの生息数の少ない愛媛で、どうしてそんなことを知っているのだろう?と真面目に不思議に思ってしまいました。もちろん、「タモリ倶楽部」(TV朝日系)や「あさイチ」(NHK)などの全国放送で、とび太くんのことについて放送があったりしたこともあるからなのでしょうが…

店番をするとび太くんより本物

店番をするとび太くんより本物

バリィさんととび太くん

バリィさんととび太くん

クイズ大会でプレゼントを渡すとび太くんより本物

クイズ大会でプレゼントを渡すとび太くんより本物

市内中心部の今治銀座・本町商店街界隈で行われたABC祭には、ニュースによると2日間で約9万5000人もの人出があったそうです。初日を無事に終え、スタッフの方が教えてくださった近くの温泉「清正乃湯」で疲れをとった後、その晩は急きょ予約することができた松山市伊予北条にある「北条水軍ユースホステル」さんに宿をとらせていただきました。宿ではお酒とともにおいしい料理をたらふく食べさせていただき、ご主人の楽しい話などもうかがえて少し旅気分を味わえたのが良かったです。朝起きて外へ出てみると、すぐ目の前には穏やかな瀬戸内海の景色が広がっていて、2日目の参加は準備万端といった感じで、会場へと向かうことができました。

2日目は日曜日ということもあり、前日よりたくさんの人出があったように思います。そして、「とび太くんより本物」がステージに上がる際には、たくさんの方が声援を送ってくださいました。初日とは比べ物にならないほどみなさんの反応もよく、遠くまで来た甲斐があったなぁと今治のみなさんの温かさに感謝しつつ、楽しい時間を過ごさせていただきました。丁重なもてなしをしてくださったABC祭のスタッフのみなさん、そして、今治のみなさん、本当にありがとう!

それにしても、地元でのバリィさんの人気はそれはそれはすごいものでした。市役所には「ゆるキャラグランプリ1位おめでとう!」なんて垂れ幕は下がっているし、街のいたるところでバリィさんグッズが売られていましたし…。しかも、今治市のゆるキャラなのに、松山空港でもバリィさんが席巻しているというではないですか。とび太くんもバリィさんを見習っていつかはそんな存在に……なんて、そんなことはないでしょうね。何しろ、子供たちに「コワイ!」だとか「キモイ!」(とび太くんより本物を正面から見られて)とか言われるほどのシュールなキャラ、「しゅるキャラ」ですから…(泣笑)。

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