TOKYO MXテレビ「みうらじゅん&安齋肇のゆるキャラに負けない」に滋賀のゆるキャラ代表として飛び出した、元祖飛び出し坊や「とび太くん」

TOKYO MXテレビ「みうらじゅん&安齋肇のゆるキャラに負けない」に滋賀のゆるキャラ代表として飛び出した、元祖飛び出し坊や「とび太くん」
先日、当ブログで告知しました「みうらじゅん&安斎肇のゆるキャラに負けない」(TOKYO MXテレビ)を観られた方はお楽しみいただけましたでしょうか? 放送圏外で観られなかったというみなさんのために、番組でのとび太くんの活躍の様子をお伝えしたいと思います。
この番組は、みうらじゅんさんと安齋肇さんの「勝手に観光協会」が、毎回各都道府県を代表するゆるキャラたちとその担当者さんをスタジオに迎え、「勝手に観光協会」と「ゆるキャラ」のそれぞれがおすすめする各地の魅力ベスト5を発表し合いながら、あれこれ語り合うといった内容の構成です。→http://www2.yurugp.jp/yurumake/m/past2.php?id=13

 

1月9日放送の「滋賀県 とび太くん」の回では、「とび太くん」とこのブログを書いている担当者の私、川村が出演させていただくことになりました。

「勝手に観光協会」の滋賀ベスト5は、「竹生島」、「びわ湖バレイ」、「鮒ずし」、「甲賀の里忍術村」、「信楽陶苑たぬき村」でした(まだ番組を観られておらず、順位がうろおぼえです)。「忍術村」や「たぬき村」が選ばれていたのはとくに楽しかったですが、甲賀の忍者、日本六古窯のひとつ「信楽焼」にスポットを当てられるとはさすがです。

一方、「とび太くん」の滋賀ベスト5としては、1位「沖島」、2位「奥永源寺」、3位「坂本の石積みのある町並み」、4位「滋賀の祭り…伊庭の坂下し」、5位「高島市海津・西浜・知内の水辺景観」を発表しました。滋賀県外の方に滋賀を紹介するときには、誰もが知る琵琶湖はさておき、世界文化遺産にも登録されている「比叡山延暦寺」や国宝の「彦根城」、神秘の霊山「伊吹山」などがまず思い当たるのですが、やはり「勝手に観光協会」のマニアックなレベルに合わせるためには、県外の方にはあまり知られていない場所を選ぶことになってしまいました。以下、せっかくなのでどんなところなのかをご紹介しましょう。

●1位「沖島」・・・滋賀県近江八幡市沖島町

琵琶湖に浮かぶ漁師の島です。島の歴史は、「保元・平治の乱」(1156~1159)で逃れてきた清和源氏の落ち武者たちが住んだことに始まります。島には民宿やお店、さらには小学校までありますが、島内に車はなく、漁村の素朴な生活風景が垣間見られます。淡水湖に浮かぶ島に人が集住しているケースは世界でも数少ないようで(南米チチカカ湖やミャンマー・インレー湖のような浮島に住んでいる例は除いて…)、本当なら「世界遺産」に登録されていてもおかしくないのではと思うほどです。

沖島への渡船から見る沖島。

沖島への渡船から見る沖島。

350人ほどの人が住む沖島の集落。

350人ほどの人が住む沖島の集落。

沖島のメインストリートともいえる生活通路「ほんみち」。水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選ばれています。

沖島のメインストリートともいえる生活通路「ほんみち」は、水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選ばれています。

漁具の手入れをする島の人。

漁具の手入れをする島の人。漁師の島にふさわしい光景です。

沖島から見る琵琶湖の風景。沖に伝統漁法「えり漁」の仕掛けが見えます。

沖島から見る琵琶湖の夕景。沖に伝統漁法「えり漁」の仕掛けが見えます。

●2位「奥永源寺」・・・東近江市奥永源寺地域

元祖飛び出し坊や「とび太くん」生誕の地、東近江市からのエントリーです。鈴鹿山脈に連なる山々に囲まれた「奥永源寺」地域は、豊かな自然に育まれた山村文化とともに、四季折々に美しい奥山の風景が魅力です。椀などをろくろを使って削り出す「木地師」の発祥の地ともされ、歴史にも関係の深いエリアです。

奥永源寺の清流。夏の水遊びは最高です。

奥永源寺の清流。夏は水遊びやキャンプでにぎわいます。

釣りたてのあまごの味は格別です。

釣りたてのあまごの味は格別です。

里にある臨済宗永源寺の紅葉は有名ですが、奥永源寺の紅葉も負けてはいません。

里にある臨済宗永源寺の紅葉は有名ですが、奥永源寺の大自然に広がる紅葉も負けてはいません。

 

●3位「坂本の町並み」・・・大津市坂本地区

比叡山延暦寺の麓に広がる石積みと里坊のある町です。坂本については当ブログの別の記事もご参照ください。

石垣が美しい坂本の町並み。これは4月に行われる「山王祭」の模様。

石垣が美しい坂本の町並み。これは4月に行われる「山王祭」の模様。

風情のある坂本の町並み。

風情のある坂本の町並み。

 

●4位「滋賀の奇祭…伊庭の坂下し」・・・東近江市伊庭・安楽寺地区

滋賀県には奇祭と呼ばれる変わった祭りも多く、一例として神輿とともに崖を下る「伊庭の坂下し」を紹介しました。みうらじゅんさんも米原市で行われる鍋をかぶって練り歩くお祭り「鍋冠祭」(なべかむりまつり)についてコメントされていました。

近江の奇祭「伊庭の坂下し」。800年以上の伝統がある、まさに命がけの祭り。

800年以上もの間続けられてきた近江の奇祭「伊庭の坂下し」。まさに命がけの祭りです。

5位で紹介する高島市海津地区の「海津力士まつり」。

5位で紹介した高島市海津地区の「海津力士まつり」。

 

●5位「高島市海津・西浜・知内の水辺景観」・・・高島市マキノ町

昔そのままの風情が残る水辺の風景に、こころが和みます。、春には「海津大崎の桜」目当ての花見客でにぎわいます。2007年にこの地域一帯の水辺景観は、国の「重要文化的景観」に指定されました。

高島市海津集落のいまも昔と変わらぬ水辺の石積み。

海津集落のいまも昔と変わらぬ水辺の石積み。

海津大崎の桜は「日本の桜100選」に選ばれています。沖に見えるのは神秘の「竹生島」。

海津大崎の桜は「日本の桜100選」に選ばれています。沖に見えるのは神秘の「竹生島」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みうらじゅんさんと安齋肇さんにとび太くんからのおみやげも用意しました。どれも滋賀ならではの自慢の品です。以下にご紹介いたします。

とび太くんから」お二人へプレゼントされた滋賀のおみやげの数々。

とび太くんからお二人へ贈られた滋賀のおみやげ。

●琵琶湖の固有種「ビワマス」のスモーク

鮎の煮付けで有名な「あゆの店きむら」(木村水産株式会社・彦根市)さん製造の一品。漁獲量が少なく「幻の魚」とも称される高級魚「ビワマス」のスモークは、地元滋賀県民でさえなかなかお目にかかれない代物です。

●滋賀の日本酒「金亀」

とび太くんグッズも置いていただいている滋賀県豊郷町の老舗の酒蔵「岡村本家」さんの銘酒「金亀」。良質な近江米と鈴鹿山脈の伏流水をもとに、昔ながらの製法で造られたおいしいお酒です。

●「とび太くんグッズ」と「達磨酒盃★遊」

せっかくですから、まほろば製作所(Mahorova)の商品もおみやげにもっていきました。「達磨酒盃★遊」は、お酒を飲むための遊戯盃のオリジナル仕様復刻版です。

●幻の銘茶「政所茶」

東近江市の奥永源寺地区で古くから栽培されてきたお茶で、その昔、太閤秀吉も好んで飲んだといわれる「幻の銘茶」。小規模な茶の農家がすべてを手作業で育て上げる貴重な在来種のお茶です。一般の流通にはほとんどのることもないのですが、東近江市八日市にある茶の老舗「銘茶ますきち」さんでは特約農家から仕入れた政所茶を販売されています。政所茶については、「滋賀の文化のススメ」もご覧ください。「滋賀の文化のススメ」は、サイト立ち上げに当たって、編集ライターとしての川村も関わらせていただきました。

●不老長寿の霊果、「むべ」

日本で栽培されているところはほとんど聞かれない幻の果実「むべ」。近江八幡市津田町の前出幸久さんが栽培された貴重な「むべ」をわけていただきました。日本語の「むべなるかな」という言葉は、その昔、この地を訪れた天智天皇が、村人に長寿の秘訣として勧められた「むべ」を食べた際に、思わず「むべなるかな」といったのがはじまりなのだそうです。前出さんのむべ

珍しい「むべ」の実。アケビとよく似ていますが、アケビと違い「むべ」の実の皮はわれません。

珍しい「むべ」の実。アケビとよく似ていますが、アケビと違い「むべ」の実の皮はわれません。

 

番組は以上のような内容でした。

今回は「とび太くん」と「とび太くんより本物」が出演できたことに加え、「とび太くんより本物」が正面を向いた姿もテレビで初登場となった(はず)ことが面白かったと思います。ちなみに、「とび太くんより本物」の正面を見たみうらじゅんさんは、「魚類」みたいだと反応されておりました(笑)。

全国のとび太くんファンのみなさんにもぜひご覧いただきたいほど濃い内容の番組でしたが、「とび太くん」と川村ともどもお二方と本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。この場を借りて改めてお礼を申し上げたいと思います。

 

 

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